中小企業の各成長段階に対応した切り口

粗利益額に着目すると、共通認識が生まれてくる

社長を譲ったものの、 心配の種が尽きない創業者と後継者との トラブル相談をしばしばいただきます。

「 ちょっと道が違う」「スピードが速すぎる」「能力が低いのでは?」

「 やってられない」「 邪魔をしているのか?」

「 私には緑色に見える」「僕には黄色に見える」

それぞれの色眼鏡を持ってしか 物事を見ることしか出来ないのが人間ですから、 互いに見えているものを報告し合うことで、 よりマシな道を歩むことができます。

対話が必要になるわけです。

各企業それぞれのライフステージに応じた 力点の置き方についての認識を、 オーナー・親族・経営幹部の三者が共有することが、 安心経営の要諦です。

その共通認識を得るための 共通基準となるものさしとして 有効性が高いのが、粗利益額基準です。

●売上から材料費と外注費を差し引いたものが粗利益額です。

●ともかく暮らせることが最優先の粗利益2千万円前後の頃、

●家業として一応安定できる粗利益4千万円前後の頃、

●がむしゃらさで伸びる粗利益7千万円前後の頃、

●周りの人の力を引き出すことで伸びる粗利益1億円前後の頃、

●粗利益1億円を超えそれぞれの経営スタイルを確立しゆく頃、

●色々な形での軟着陸・事業承継を考える頃、

粗利益額基準で自社を観ると、 今は何をなすべきかについての共通認識が 自ずと生まれてきます。

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