FBAA資格認定プログラムで得られた学びについて
私はFBAA第7期、地方のソフトウェア開発企業で取締役を務めている者です。弊社は義父が創業者で現在会長、妻が社長を務めております。
FBAA資格認定プログラムを終了してから約1年が経過しましたが、改めて得られた気づきについて書かせて頂ければと思います。
FBAAでの学びで一番大きかったのは後継者への教育についてです。私自身父が学校教師、母が専業主婦であったため、いわゆるビジネス的な教育は一切ありませんでした。
そのような環境で育ちましたが、仕事としては一般企業を志向したため、マイナスからのスタートであったと感じていました。
上記経験から家庭における子供への接し方、教育・共育については日頃から関心がありました。
印象に残っている話は、子供に対して「事業を承継して欲しいけど、自分のやりたいことがあるならその道に進んで良いよ」という言葉をかけた方が良い、というお話でした。
私自身FBAAの受講前は「同族経営からの脱却が進化である」と信じており、子供にはあえて事業承継の話はせずに自由に選択させる方が良いと思っていました。
しかし、ファミリーセラピーの講義で「事業を承継して欲しい」の一言が無く、期待されていなかったという負の感情を持ってしまった経営者の子供の話や、ファミリービジネスの経営指標が一般企業より良好であること、そして情報が少ない海外・日本の老舗ファミリービジネス企業の優位性や取り組みを知ることで、凝り固まった考えを変えることができました。
まだ子供は小さいですが、仕事の話や、将来の話をするようになって来ています。多様な観点からファミリービジネスを分析し解説頂けることがプログラムの魅力だと思います。
またプログラムの先輩であるメンターに熱心に指導して頂いたおかげで、ケースペーパーで作成する三位一体事業計画も立案することができました。
今まで制作したことの無い20年以上に渡る計画、それにファミリー、ノンファミリーの年齢が記載されることでやるべきことが明確になりました。
現在も鋭意実行中ですが、今後家族史や家訓作成、そして研究開発と海外進出等で更に強靭なファミリー・企業へと進化させて行きたいと思います。
ケースペーパーに協力してもらった妻からは「ファミリービジネスという形態に自信を持つことができた」と言ってもらえ、夫婦共に感謝しています。
今後もセミナー等に参加させて頂きながら知識をアップデートし、同期の活躍に刺激を受けながらファミリービジネスのモデルケースとなれるよう繁栄させて行きたいと思います。