スリーサークルモデルのバランス

私は、工業用のブラシメーカーに勤めている社員です。私が勤めている会社は、現社長が3代目の社長であり、今期で59期目のファミリービジネスです。

私がFBAAで学ばせていただくキッカケは、先代社長が2期フェロー、社長が3期フェローとしてFBAAを学んでおり、「ノンファミリーとしてファミリービジネスを学んでみないか」という声をかけていただいたことから始まりました。

私は、今の会社に17年前に中途採用で入社しました。この17年の間、現在も続いている社内行事や、現社長が新たに始めた取り組みも様々ありますが、FBAAでファミリービジネスを学ぶ前と学んだ後では、それらの取り組みに対して、考え方が変わりました。

今回は、ノンファミリー社員の視点で自社のファミリービジネスについて感じることをシェアさせていただきたいと思います。

まず、自分が務めている会社がファミリービジネスであるということは、FBAAで学ぶまで意識することはありませんでした。

大企業か、中小企業かの違い程度の認識でした。

しかし、FBAAでファミリービジネスのスリーサークルモデルを学び、オーナーシップ、ビジネス、ファミリーとそれぞれのサークルの大きさのバランスと適度な重なり合いが取れた状態であることが重要であることを知り、自社がファミリービジネスであること、そして、59年という社歴の重みを知ることになりました。

私は、FBAAでファミリービジネスを学んだことで、自社が行っている以下の取り組みが、スリーサークルのバランスを保つための取り組みとして、とても重要なことであるのではないかと思うようになりました。

(1) 社員をFBAAで学ばせる

これは、ファミリービジネスの重要性をビジネスのサークルにいる立場の社員が正しく理解し、同様のサークルにいる社員に伝えることがその役割であり、バランス保つためにとても重要であると思います。

ファミリービジネスの強み、良さ、または、脆さ、危うさなどを社員一人一人が理解することで、ビジネスのサークルは安定すると思います。

(2) 採用活動時にファミリービジネスの概要を伝える

新入社員や中途採用の社員の中には、ファミリービジネスについて、勘違いをしていることがあります。弊社では、一次面接や二次面接においてファミリービジネスの概要を伝えています。

(3) 社内行事への創業家ファミリーの参加

弊社では、数々のイベントを社内行事として行っています。

例えば、「家族大感謝」。社員の家族を招待し、1年間の事業の取り組みの紹介と楽しいゲームなどを行い、社員の家族を含めた交流を行っております。

また、期首に行う「事業発展計画発表会」では、今期の目標や方針などを社長及び各部門長が、各種ステークホルダーに対して発表する場を設けております。

さらには、人間力を向上させることを目的として3年前に始めた「社内木鶏会」。致知出版社が発行している雑誌「致知」を全社員が読み、毎月、感想文を発表する場を設けています。

そのような場に、創業家ファミリーの方が積極的に参加され、社員を含め、社員の家族、ステークホルダーの方たちとの交流を深めています。

なかでも、「社内木鶏会」においては、全社員の感想文に目を通し、創業家ファミリーより、優れた感想文に対してコメントとプレゼントをいただいております。

この取り組みは、創業家ファミリーとして、

  1. 繋ぎたい創業の想いや、理念を発信する
  2. 大切にしたい価値観を実践している人を承認・応援する
  3. 社員のみんなを理解する

といった「創業の想いや理念をつなぐ」の実践として行われており、創業家ファミリーの方針や将来へのビジョンを知ることができる機会となっています。

社員として、自身の存在を認められているという承認を得ることができ、モチベーションの向上に繋がっていると思います。

以上のような取り組みは、FBAAを受講する前であれば、単なる社内行事として参加していたと思います。

FBAAでファミリービジネスを学ばせていただいたことで、これらの取り組みが、事業を永続的に発展させるための取り組みの一つとして捉えるようになりました。

他にも、創業家の家系図を元にした歴史を学ぶことや、取引先企業へのプレゼンにファミリービジネスであることを伝えるなど、ファミリービジネスの強みを活かす取り組みを行っています。

現在、FBAAで出会ったフェローにお誘いをいただき、社長と社員を結ぶ役割り、社長と家族を結ぶ役割りなど、スリーサークルのバランスを最適な状態にすることに必要な能力や考え方などを、フェロー有志の勉強会の「番頭会」で学ばせて頂いています。

まだまだ、力量が不足しており、ノンファミリーの幹部社員には至りませんが、FBAAでの学びを社内勉強会で共有し、社員一人一人がファミリービジネスを理解し、その強みを活かし、さらなる事業の発展、社会への貢献に寄与したいと思っております。

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