受講手記|FBAAフェロー 佐藤 一夫

受講で何を得たのか。どのように活かしているのか(ゆくのか)
  1. 何が困っていたか?

    私は以前総合商社に勤務しておりました。入社した時はモノの輸出入が仕事でしたが、今は海外での事業投資・経営が主流になり事業パートナーのファミリーと一緒に苦楽を共にしつつ未来を目指すのが仕事でした。今はその経験を活かし士業の顧問先経営者を訪問し事業の課題や未来について意見交換をするのが私の役目です。面談の後半になると自然と後継者の話題になることが多々あり、もっと適切なアドバイスをするにはどうしたら良いか、アドバイスを形成する上での裏付け等が欲しいと困っていた時に、「地銀と中小企業の運命(橋本卓典著)」で「欧米の大学、ビジネススクールではファミリービジネスの運営や承継を助けるアドバイザー育成プログラムが当たり前に存在する(同著書より引用)」と紹介されておりネット検索を進めFBAAのプログラムと偶然出会いました。

  2. 受講で何を得たのか?

    受講する講座を選ぶ基準は「実践的に顧客にアドバイス」できるようになる学びの有無でした。周囲にFBAAで学んだ人は誰もいなかったので、FBAAのHPを何度も見返しこのプログラムでいいのか? 他に適切なプログラムはないのか、正直言って決めるまでは不安もありました。しかし、申し込むと直ぐに課題図書が送られてきて沢山の事例に触れることができました。また、プログラムが始まりFBAAの実践的な講義・指導に触れて選択が正しかったと思いました。ケーススタディもとても実践的で様々な角度から意見交換し、また、最終課題はお客さまへの提案方式になっており受講を通じて学びが自分の知識や経験となったと思います。これがこの受講で得た最大のものです。

    海外では事業パートナーのファミリーと仲良くする機会が多かったですが、日本ではファミリーとビジネスは別という先入観で今まであまり踏み込んでお付き合いしたことはなく、日本でも事業とファミリーは両輪であるにもかかわらずファミリーに対して関心が低かったり、関与することを躊躇している自分自身に気が付いたこともとても大きかったと思います。

  3. どのように活かしているのか(ゆくのか)

    講義が始まってからは経営者の皆さんとの面談の際の話題は事業とファミリーの両方の話題に触れることが多くなってきたと思います。私自身がこの講座でビジネスとファミリーのさまざまな事例に接したことにより自分自身が経営者の話を傾聴するスキルがアップしたこともありますが、お客様が置かれている状況を比較的スムースに理解できるようになったと思います。以前は分析手法等十分に持ち合わせていなかったので具体的な提案に踏み込めなかったのですが、FBAAでの学びを通じて分析の手法を学んだことでお客様に事業承継であらたな価値を提案できるものと確信します。
    ファミリービジネスアドバイザーという新たな視点での学びや知見が加わったことで従前から行っている中小企業M&A・事業承継アドバイザーや中小企業経営アドバイザーとしての助言やサポートもお客様の気持ちに一層寄り添ったものになったと思います。

     

    以上

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