FBAA資格認定プログラムで得られた気づきについて

FBAA資格認定プログラムを受講したきっかけ

FBAA7期の西村隆志と申します。

私は、大阪市内で弁護士・税理士の業務をしていますが、業務の大半は、不動産問題・相続問題などの法律業務です。FBAA資格認定プログラムを受講しようと考えたきっかけは、相続・事業承継の問題に今後注力していきたいと考えたことや、私自身の顧問先の多くは、同族企業・オーナー企業であることから、ファミリービジネス特有の問題について学びたいと考えたからでした。

弁護士として働きながら、MBAを取得していましたが、ファミリービジネス特有の問題を取り扱った講座を受講したことはありませんでしたので、その点においても非常に興味を持ちました。

FBAA資格認定プログラムによる最大の気づき

実際にFBAA資格認定プログラムを受講してみて得られた最大の気づきは、ファミリービジネスの問題を解決するにあたってはどうしても自分自身の専門分野の知識を中心にして解決をしたいと思ってしまいがちであるということです。

私の場合、遺言をどのように書くのか、遺留分対策はどのようにするのか、納税対策はどのようにするか、といった制度的な問題に目が向いてしまいがちになります。

もちろん、このような視点もファミリービジネスの問題を解決するにあたっては必要になってきますが、他方、ジェノグラム、家訓、社史、家族の関係性といったことがファミリービジネスの問題解決に大きな役割を果たすことを痛感しました。

そして、ジェノグラムや家族心理学を専門に取り扱われている講師や受講生のお話を聞くことで、ファミリービジネス分野の広さと深さを知ることが出来ました。そのため、ファミリービジネスの問題を検討するにあたっては、自分自身の専門分野の知識だけでなく、出来るだけ多角的な視点で検討をし、必要に応じて他の専門分野の方々の意見も聞くことが重要であると痛感しました。

あるケースを検討するにあたって、私が考えるアプローチと、ジェノグラムや家族心理学を専門に取り扱われてきた方のアプローチで大きく異なることも大変刺激を受けました。

私は、FBAA資格認定プログラム以外にも、相続・事業承継の問題にフォーカスした資格やプログラムをいくつか受講したことがありましたが、ジェノグラムや家族心理学などの問題も含めて検討したことはこれまでにありませんでしたので、FBAA資格認定プログラムを受講したことで新たな知見を得ることが出来ました。

そして、そのような新たな知見を持っておられる方々と知り合うことが出来たのも私にとって大きな財産です。

原点に立ちかえることの重要性

このように、ファミリービジネス分野の問題を多角的に捉えるにあたっては、まず、「原点」に立ち返ることが重要であると思います。

ここでいう「原点」とは、創業者はどのような想いでファミリービジネスを立ち上げたのか、どのような価値観を大事にしてきたのか、そして、どのような経過を辿ってきたのか、といった内容になります。

創業者が創業をして間もない頃は、このような内容は家族も従業員も共有していますが、年月が経過すればするほど、かつて共有していた知識は消えていきそうになることがあります。

そのため、改めて、家訓、社史を確認したり、創業者や後継者の人柄などについて知ることによって、ファミリービジネスの「原点」に立ち返り、自分達のファミリービジネスが目指すべき方向性を改めて共有することが大事であることを学びました。

振り返って考えてみると、私がこれまで学んできた法律学の解釈論においても、ある条文の文言を解釈するにあたっては、その制度がどのような背景事情の下でどのような必要性から作られたのかという「制度趣旨」、つまりは「原点」に立ち返って考えることが重要です。

何事においても原点に立ち返ることが大事であるということを改めて学ばせて頂きました。

今後も専門職として様々なファミリービジネスの問題解決のお手伝いが出来ればと考えておりますが、その際には、FBAA資格認定プログラムで得た気づきを踏まえて、単に問題に対処するのではなく、少しでも根本的な問題解決が出来るように日々研鑽していきたいと考えています。

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