日本企業の強み

yamada_20180815

クライアントの家族の問題や、組織の人間関係が目に見えないところで大きな影響を与えていることがよくあります。

ファミリービジネスアドバイザーとして、この関係性を紐解く時、アーノルド・ミンデル博士が提唱しているプロセス指向心理学をもとにして、見立てていきます。

私の場合は、普段グラフィックファシリテーションという手法を用いて、組織に潜む、一人一人の社員の声や組織の声なき声や関係性を絵と文字を使って見える化することをしています。

さしづめ、組織のレントゲンを撮るかのような感じなのですが、、、

さまざまな企業さまのレントゲンを撮っていて感じることは、外資系企業と日本企業の「強みの違い」です。

外資の企業は、どちらかというと顕在化された目に見える分かり易いものをベースとして、働く人を、自社に囲います。

たとえば報酬額や働く環境、肩書など。。。

*図で言うと「合意的現実レベル」

それに対し、日本の企業は、、、(特に100年以上続くような老舗の企業ほど…)目にも見えない、言葉にもまだなっていないような、感覚的なところで、人を育んでいるように感じるのです。

*図で言うと「エッセンスレベル」

それはまるで、組織の中の暗黙の了解というか、目には見えないし、言葉では説明できないような感覚知的なものとして、、、雰囲気だったり、トーンだったり、、

会社の風土やスピリッツとして、言葉にはならない「その会社っぽさ」を育んでいる。

そして、そのスピリッツが、無自覚レベルで、私たちの意識を合わせ、想いを合わせ、お客様に提供するものの品質を、常に高いレベルで保っているように感じるのです。

ある企業さんは、アットホームで誠実な感じが社員の方々全体から漂っていたり、、、ある企業さんは、ノリの良い元気な感じが漂っていたり、、、これ、言葉にしてしまうと、エッセンスのレベルからドリーミングのレベルに上がってしまうのですが。。。

合意的現実レベルの方が目に見えて比べやすく、わかりやすいので、強みとして示しやすい。(外資)

逆に、エッセンスレベルは、目にも見えないし言葉にもなっていない領域なので、わかりにくく曖昧なだけに、強みとして証明しづらい。(日本)

外資系企業の強みと日本企業の強みを同じレベル下で測ることはとても難しいことだと感じています。

しかしながら、エッセンスレベルはとても多様性に富んでいて、目にも見えないし言葉にもならないもので繋がっている、このなんとも言えない意識の強さを、

実際は海外からすると日本のこの性質をとても脅威に感じているのではないかと思うのです。

長年、五感を使って育んできたエッセンスレベルを、今こそ日本企業の社員一人ひとりが自覚していけると、強みにできるのではないかと思っています。

そんな思いで、社員の皆さんの声なき声を「見える化」し、エッセンスレベルの強みを意識的に引き出せるるよう描き続けています。

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